書評:憂鬱でなければ、仕事じゃない

憂鬱でなければ、仕事じゃない

憂鬱でなければ、仕事じゃない

■雑感
30歳からの5年間を振り返り、40歳までの5年間をどのような時間の費やし方をするべきなのかを考えるちょうど折り返し地点の35歳。
節目であるタイミングに手にできて率直に嬉しく思えた一冊でした。一言で言うと”背筋が伸びる”本。表紙の写真から既に背筋を伸ばさずにはいられない存在感です(笑)。

エッジの利いたインパクトある見城氏の名言・格言が35個。
それぞれ見城氏と藤田氏がエピソードなどを交え補足、解説をするといった内容。
両者の意見が割れることもあり、その点も興味深く読むことができるが、
本質的な部分ではやはり考え方は一致。
ビジネスシーンで成功を積み重ねてきた歴戦の猛者である両氏の言葉の数々だけに説得力があります。
特に仕事で接する相手への姿勢についてはストイックな見城氏の考え方に、
自分は如何に甘っちょろいスタンスで向き合っていたのかを猛省。

一部ワインの件は体感的に理解しづらかったりもしますが、
自らの姿勢を正すため、本棚から時折引っ張り出して読み返す長い付き合いのできる一冊になりそうです。